刻印について

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こんにちは、クレスクントのウラノです。

今日はクレスクントで使用している刻印についてお話しようと思います。

刻印については以前も記事を書いたのですが、元々使用していたのは活版印刷用の鉛の刻印でした。
鉛は軟らかい金属のため刻印時に欠けてしまう事があり、一部のフォントが使用できなくなってしまった為、真鍮刻印へ変更致しました。
それによりフォントも変更しましたので、ここでご紹介させていただこうと思います。

その前に1つ注意点を…
作品に刻印を行う際、刻印内容を事前にお聞きするのですが、大文字のみで構成される場合は注意が必要です。

というのも、クレスクントで使用している刻印はプロポーショナルフォント(文字ごとに文字幅が異なるフォント)の為、大文字のみの構成の場合、文字数によってはかなり横幅が広くなってしまいます。
刻印を施す箇所にも寄るのですが、個人的にはイニシャル以外の場合は小文字も織り交ぜた構成の方が仕上がりは美しいです。
例えば、クレスクント ウラノと刻印したい場合、
イニシャルであれば、[C.U]又は[U.C]という感じでどちらも大文字で問題ないのですが、
そうでない場合は[C.Urano]又は[Crescunt.U]という感じで、小文字を織り交ぜた方が収まりが良いです。
大文字だけで構成してしまうと間延びした印象を受けますので、ご依頼時にはその点をご注意いただければと思います。

それでは順にフォントをご紹介していこうと思います。

まずは[Park Avenue]という筆記体です。

以前鉛の刻印でも使用していたフォントで、最もご依頼の多かった人気フォントです。
細い線でデザインされたスタイリッシュなフォントの為、どのアイテムに刻印しても相性が良いです。
クレスクントでのデフォルトフォントですので、特にご指定が無い場合はこちらのフォントにて刻印させて頂きます。
以下が[Park Avenue]の大文字、小文字、数字、記号のサンプルになります。

次に[Ar Decode]という筆記体です。

こちらのフォントは今回新たに導入したフォントです。
跳ね部分に特徴がある美しくデザインされたフォントですので、エレガントな印象だと思います。
以下が[Ar Decode]の大文字、小文字、数字、記号のサンプルになります。

最後に[Plantin]という活字体です。

シンプルな活字体になりますが、筆記体に比べて小文字の横幅が広いので、長い単語には向かないかもしれません。
イニシャルのみでの使用や短めの単語等の場合に使用されるのがよいかと思います。
以下が[Plantin]の大文字、小文字、数字、記号のサンプルになります。

基本フォントは以上の3種類となります。
ちなみに上記の刻印を入れた画像の革のサイズは、40mm*10mmとなっています。
実際に作品に入れた時のサイズ確認用として、[Crescunt]の刻印を名刺入れに乗せてみた写真も乗せておきます。

また、以前使用していた[Egmont]という装飾フォントについても引き続きご依頼可能です。

こちらは大きめのフォントで大文字のみとなりますので、一文字のみで刻印される場合に向いていると思います。

お気に入りのフォントで刻印したアイテムは、ご自身用はもちろんプレゼントにも最適ですので、ご要望の際は是非お問い合わせください。

— CRESCUNT Leather Works —